あなたはWebサイトを作る前にどういったことを考えていますか?
今回紹介する項目を考えていないと100%失敗します。
これが考えられないデザイナーさんは、低単価でしか仕事をすることしかできなくなってしまうことに。
初めて個人でWebサイトの受注をした時に困ったのが、何からどうすればいいのかが分からない・・・
会社ではディレクターさんがいたり、仕様をまとめてくれる人がいたので、言われるがままなんとなく作業したりしていませんか?
フリーランスになると自分で仕様書や提案書・ヒヤリングなどをするんですが、これが結構難しい・・。
原因はWebサイトの依頼者側かWebについて全然知らない人が多いためです。
お客さんの依頼目的が売り上げアップや認知が本来の目的になり、別にWebサイトが欲しいわけでは無いのです。
デザイナーがマーケティング目線での提案ができないため、なかなか売り上げにつながることありません。
今回の質問をするだけで、成果はでやすくなり単価も上がる可能性があります。
これからWebデザイナーになろうとしている方も必要となるので参考にして下さい。
では実際に順番に説明していきます。
- ヒヤリングの大事なところがわかる
- マーケティングの目線が身につく
- デザイナーの単価アップについて
この記事の内容
1.ゴールをどこに設定していますか?
必ずはじめにゴールを決めるものですが、意外と依頼者側も作る側もずれていることが多いです。
入り口が「Webサイト作る」になるので、どうしてもひっぱられてしまうのですが、最悪Webサイトを作らないという選択肢を考えて下さい。
結局どこにゴールを設定しているかになります。
たとえば、売り上げアップという目標があるとします。
これだと目標がざっくりしすぎているので、もう少し具体的に聞いて下さい。
- いつまでに(1年以内に)
- どのくらい(20%)
- 何で(新規事業を立ち上げたから)
- どうやって(新規事業で)
- なぜ(会社を大きくしたいから)
このようにドンドン内容を詰めて下さい。
お客さんが自社のサービスの良さや方向性をわかっていないことが結構多くて、こちらでいろいろ聞いてあげると喜ばれます。
このゴール設定が明確にできていないと、目的地がわからない旅行みたいになってしまいます。
それだと一向にたどり着くことができませんよね。
ゴールの設定は必ず1番はじめに質問するようにしてください。
2.ターゲットは誰ですか?
ターゲット設定も重要になります。
お客さん側がターゲットを設定している場合が多いですが、あんまり信用しないでください。
もう一度ターゲットについて話し合って、再度決めたほうがいいです。
この際にペルソナというものを設定してください。
ペルソナとは、ターゲットを1人に絞り細かく情報を設定することです。
具体的な情報詳細は下記を参考にして下さい。
・年齢、性別
・家族構成
・職業/企業規模・従業員数・設立年数
・年収/年商
・住んでいる場所
・趣味
・行動パターン・ライフスタイル
・朝、昼、晩、休日
・衣食住へのこだわり
・見ているメディア
・価値観(大切にしていること)
上記はあくまで参考ですが、このように細かくターゲティングしていきます。
実際にすでに顧客がいる場合は、1人を絞り洗い出してみるのも有効です。
ターゲット設定もゴール設定と同じくらい大事なので必ず質問してください。
3.Webサイトの雰囲気(参考サイト×3)
制作する上で依頼者の持っているイメージに合わせて作ります。
そのときに具体的な雰囲気や参考サイトなどがあると話も早くなりますし、後々のデザインの修正も少なくなるので結果的に効率が上がります。
この時に重要なのが、
- 参考サイトのどこのどの部分が良かったか?
- 参考サイトの共通点は?
- 参考サイトの取り入れたいなと思う部分は?
これも
これを聞くと、なんでその参考サイトを選んだのか、わかりやすくなります。
この質問をしないと、参考サイトの意味が無くなります。
デザインのチェックバックの回数が大幅に減るので試してみてください^_^
4.Webサイトのカラーは?
色はデザインを構成する上で重要な要素です。
メインの色を変えるだけでWebサイトの雰囲気はがらりと変わります。
2、3色の基本カラーを決めておくとブレが少なくなります。
色にはイメージがあります、例えば
赤色=情熱的、元気(飲食系やスポーツサイト)
青色=清潔感、クール(企業サイト等)
緑色=安心感、優しさ(病院系等)
この様に色によって与えるイメージがあるので、最初に固めておく必要があります。
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ほとんどの場合、新規事業でない限りはメインカラーは決まっている場合が多いです。
プロモーションサイトやランディングページなどの単発で制作する場合は、バラバラだったりするので確認は必須になります。
なぜ、当たり前のようなことを最初に聞く理由は、あとで変えるのがものすごく大変!。
デザインは積み木と似ています。
積上げて作っていくので、土台である部分を急に変えろと言われても、いったん全部崩すぐらいの労力がかかります。
最初に確認しておけば、こんなこともおきづらいので重要な質問です。
5.対応デバイスは?
最近はスマートフォンでの検索が7割を占めます。
レスポンシブデザインは今や主流ですが、サイトの種類によってはスマホ専用サイトの方がいい場合もあります。
どれを何に対応させるかを最初の内に考えておかないと、後々やりたくなっても費用や時間が当初よりかかってしまいますので、しっかり決めておいて下さい。
これからの「標準」を学ぶ マルチデバイス対応サイト構築 (Web Designing BOOKS)
お客さんの側がレスポンシブの概念を理解してない方が多いので、説明は注意してください。
私はスマホも込みの値段で見積もりを出してます。
単価アップには必要となってきますので、念のため質問項目に入れて下さい。
スマホやタブレットなどデバイスが他機種に渡りますので、何をどこまで対応させるかを必ず確認しといたほうがいいです。
6.誰が運用・管理しますか?
これは特に継続収入のカギを握る質問です。
多くのお客さんが自分で運用したがるのですが、それは自分で触りたい人とお金をかけたくない人の2パターンに分かれます。
後者の方が圧倒的に成果がでないパターンが多くなります。
管理や運用の必要性や重要性を伝えれば、保守契約を取ることができる可能性がでてきます。
Webサイトは作っただけでは効果が出ないので、必ず運用の重要性を説明して下さい。
継続運用によって、お客さんの未来がどう変わるのかを提案できれば、単価アップにつながります。
- お客さんが自分で運用した時のリスクと得られる結果に付いて説明
- こちらに任せていただいた場合の費用対効果を説明
以上の2点だけでも、説得力があります。
説明の際の注意点とすれば、必ず数字ベースで話してあげてください。
7.何で更新しますか?
今最も主流なのは、WordPressですよね。
これは一般の人にも認知されてきているので、話はしやすいです。
でも、勘違いしている方が結構いるのでそこだけ注意しなければなりません。
なんでも自分で更新できると思ってたり・・・
WordPressは便利ですが、何でもかんでもやってしまうと工数がかかってしまいます。
基本は以下の点だけにしたほうがいいです。
- ブログ
- ニュース
- 固定ページ
基本項目はこの辺にしておいて、後は追加という形にしましょう。
ここで単価のあげ方ですが、WordPressのレクチャーをセットにすると喜ばれるうえに単価を上げれます。
WordPressで作ったからといって、手がかからないわけではないので管理コストについてのリスクも説明してあげてください。
WordPressはSEOとかとセットで売ると売れやすいです。
両方共メジャーですしね。
まとめ
今回はこの7つの単価アップの質問について説明しました。
- 1.ゴールをどこに設定していますか?
- 2.ターゲットは誰ですか?
- 3.Webサイトの雰囲気(参考サイト×3)
- 4.Webサイトのカラー
- 5.対応デバイスは?
- 6.誰が運用・管理しますか?
- 7.何で更新しますか?
作業に関しては、普通のWebデザイナーなんですが。
質問する内容とタイミングを調整するだけで単価を上げることができます。
最後に大事なことですが、単価を上げるために売り込んではダメです。
一見、矛盾しているように感じますが売り込まれて嬉しい人はいません。
売り込むのではなく、提案として相手のためを考えて説明してあげてください。
必要と感じてくれれば、単価は必然的にUPします。
今現在フリーランスの方や将来独立したい方の参考になれば幸いです。
細かいテクニックなどは沢山あるのですが、今日はココまで!
最後まで読んでいただきありがとうございますmm